音楽は、やすらかな気持ちを整えてくれる有用なツールです。古くから人類の生活の一部として存在していましたが、音楽を再生する機械や装置が開発されたことで、音楽はいまや世界中のどこでも聴くことができるようになりました。お店、ショッピングモール、レストラン、職場などでも、音楽は常に流れており、暇さえあれば音楽を聴いて過ごす人は多いです。
しかし、音楽は聴く人の気分にどのような影響を与えるのでしょうか?ここで一緒に考えてみましょう!
ストレス解消
音楽はストレスや不安を和らげるのに役立ちます。こうした治療効果は何千年も前から知られており、スペインのフェリペ5世は、自身の心の病の治療のため、10年近く定期的にオペラを鑑賞していたと言われています。また聖書には、ダビデはハープを演奏することで、サウル王の身体的、精神的苦痛を和らげたと記されています。
ですので、落ち込んだ時、怒りを覚えた時、ただ単に気分を良くしたいという場合でも、音楽を聴くと良いでしょう。音楽はどんな悩みにも効果のある最高の治療薬なのです。
悲しい音楽の効用
たとえ悲しい音楽であっても、精神状態に良い効果をもたらすことはあります。落ち込んでいるときに、悲しい音楽を聴きたくなるのは、そうすることで問題に直面したり、嫌な目にあっているのが自分だけではないのだと気づいたりすることができるからなのです。
もちろん、すべての人に同じ効果があるわけではありませんので、他人に勧める場合には注意が必要です。時として、悲しい音楽は、聴く人の気分をさらに悲しくさせてしまうこともあり、メンタルヘルスに真逆の効果を与えることもあるからです。ですので、自分に合っているからといって、その音楽を他人に勧めるのはやめておいた方が無難でしょう。それぞれに適したジャンルの音楽を聴くことが何より大切なことですよ。
集中力を高める効果
音楽を聴きながらトレーニングする、音楽を聴きながら文章を書く、あるいは、上司の許可が下りれば音楽を聴きながらオフィスで仕事をする。これらはすべて偶然の一致ではありません。音楽を聴くことで自分の作業に集中できるようになり、効率が上がるのです。
ですが、こういった目的に音楽を利用する際には、いくつかのルールがあります。例えば、文章を書くのであれば、聴くのは楽器の演奏だけにしましょう。ヨガであればリラックスできる音楽を、ランニングするのなら少しアップテンポな音楽を聴くようにしましょう。でなければ、気が散ってしまいますからね。
自分の感情と向き合う
ブルースを聴くことで、自身の感情と向き合うことができるのは知っていましたか?別の言い方をすれば、ブルースは、必ずしも聴く人を落ち込ませたり悲しませたりするものではなく、自分自身の感情に気づかせてくれるものなのです。
人によって程度の差こそあれ、悲しんでいる人にとって、ブルースは(他の多くのジャンルと同様に)気分を晴れやかにし、開放的な気分にさせてくれるものです。ですが、ブルースといっても、時代や地域により様々な曲がありますので、どんな状況でも最もふさわしい音楽だとは限りませんので、注意しましょう。